サツキコ

サツキコは、小学1年生になった。

「サツキコー朝よー」

母、ユカコの起こす声で、大体サツキコの一日の始まりはスタートする。

急いで起きて、服に着替えて、顔を洗って、寝癖を治して、これがルーティン。

ルーティンが終わると、茶の間へと行く。

家族全員が揃ったのが分かると、サツキコの祖父、タダシは「では、いただきます」と手を合わせて言った。

「いただきます!」

サツキコの家は、7人家族。

サツキコの祖父、タダシは、毎朝、ちゃんと自分が使った茶碗や箸や湯呑みなどは、必ず自分で洗う律儀な男である。

婿養子歴30年以上のベテラン婿である。

田んぼ、畑、庭の草むしり、薪割り、思い起こせば、完全に結婚当初から働き手1号としてナナイ家の家事戦力に組み込まれていた。

甘い和菓子が好き。しかし、乳製品は全くダメ。

朝食をとってから、お茶を飲んで、箒を持ち、庭や玄関の掃除をする。

その間、ずっと演歌や歌謡曲を口ずさんでいる。

風呂掃除も担当。結婚当初は洗濯も担当していたらしい。