真実が導く〝真実〟    ―感情―

「ベッキーさんによれば、彼女が〝星空に、奇跡を願う〟を貸したのはユウカ1人だけ。それなのに、部外者の桜井さんがなぜ、それを持っているんです?」

「……」

「ちなみにユウカに、〝星空に、奇跡を願う〟を貸したベッキーさんのアリバイは、ハッキリしています。彼女は編集者さんと打ち合わせをしていた。編集者さんも、ハッキリとそう証言しています」

– –そっか……もう、バレてるんだ……。

「しかし桜井さん、あなたは本当に自宅にいたんですか?……そろそろ白状してもらえませんか?」

もう、隠しとおせないな。

「そうだよ。私が、ユウカを殺した。強盗が殺したと見せかけてね。動機は……って本田さんならそれくらい分かってるか」

「はい。ユウカへの嫉妬が大半ですよね。しかし殺意を決意したのは、裏クラスラインでの悪口ですか」

「……うん。でもさ、そのあとの図書カードを返した時とか、私を疑ってたよね?私、なんかヘマしたの?」

「はい。この物語ノートが……左利きの人が開きやすく、右利きの人が開きにくい引き出しの中の位置に置かれていたのを踊り場のできごとのあと、思い出したんです。2組で左利きなのに、あなただけと聞きましたので」

「…そっか……でも、そんなことで……?」