真実が導く〝真実〟    ―感情―




「単刀直入に、言わせてもらいますね」

放課後、私は本田さんに言われたとおり、屋上へ行った。

すでに待っていた彼女の前で立ち止まると、なぜか手提げバッグを肩に乗せている本田さんの目がすっと冷たい色に変わる。


– –「桜井さん。あなた、ベッキーさんの編集者さんと知り合いでもなんでもないでしょう?」

「……っ、な、なんでそう言い切れるの!?証拠は!?」

予想外のその言葉に、声が裏返ってしまう。

そしてあやうく、なんで分かったの、と言いそうになったが、なんとかその言葉をグッと飲みこんだ。

「シラを切るつもりですか?なら連れて来ますよ、ベッキーさんの編集者さんを」

「……そうだよ。そうだよ、私だってユウカみたいに人気者になりたかったの!!ユウカだけズルい、幼なじみで……同じ人間なのに」

「……」

「でも、私がベッキーさんの編集者さんと知り合いじゃないって証明したとしても、私がユウカを殺したことに
はならないでしょ!?」

「いえ、なるんです」

「……なっ……」

即答した本田さんに、背筋が冷たくなる。