真実が導く〝真実〟    ―感情―



「ハァ…ハァ…ハァ…っ!」
だが、元々体育が得意ではないミナは、2組の目の前の廊下でバテてしまった。

そんな彼女の背中をさすっていると、私たちに気づいた笹浦さんが、「本田さーん!!」と駆け寄ってくる。

「笹浦さん……本当なんですか、桜井さんが〝星空片思い〟を持ってるって」

「そうだよそうだよ!!」

ズイッと顔を近づけてきた笹浦さん。

ふだんおとなしい彼女がこんなにイキイキした表情に変わっている……本当、なんだな。

「なに騒いでるの…って、えっ」

廊下へ出てきた桜井さんが、今朝少し揉めた相手である
私を見て、少しギョッとした顔になった。

けれどすぐ得意そうな顔になり、「これ見てよ」と手に持っていた本– –〝星空片思い〟の2巻を私たちの前に突きつけた。