真実が導く〝真実〟    ―感情―

その後、血だらけのナイフを入れたビニール袋とともに、財布もリュックに入れる。

返り血を浴びすぎた服を隠すように厚手のコートを羽織り、なんとか血はつかずに済んだリュックを背負った。

一見寝ているように見えるけど、全身血だらけの主が横たわっている部屋をあとにするため、ドアノブに手をかけた– –が。

その前に、まだやり残したところがないか……一旦部屋中を見渡した。


強盗が入ったかのようなこの部屋。


「……あ。本棚……」

けっこう小さいけれど空きがない本棚を見つめる。

こんなの、私の部屋の本棚に比べたらアリみたいなものじゃん。

フッと笑い、手をつけていなかったその本棚を荒らそうと– –手を、伸ばした。