真実が導く〝真実〟    ―感情―

「だれと?」

「ひ…1人。ずっと本読んでた、だからユウカを殺すなんて、不可能なの!!」

「……そうですか」

私は一度言葉をきり、桜井さんをじっと見つめた。

「– –本当、ですよね?」

「…そ、そうに決まってるでしょっ。気分害した、もう行くからっ!!」


逃げるように去って行った彼女が姿を消すと…私は、フッと息を吐いた。

目が泳ぐ、口元を触る、『ずっと本読んでた』と聞かれていないことを言う、そして急に逆ギレする。


それは– –嘘をついている人の、典型的な特徴。

ますます桜井さんへの疑惑が高まったできごとだった。