真実が導く〝真実〟    ―感情―




– –「だれに用なの?」

「木村蛍さんです」

「オッケー、呼んでくる」

「ありがとうございます」

1組に行くと、そのクラスの女子が木村さんを呼んできてくれた。

木村さんも、笹浦さんと同じく小学校時代に仲良くなった友だち。

声をかけたきっかけも、クラスが離れて話す機会がなくなったのも笹浦さんとまったく同じだ。


だが……やってきた木村さんを見て、少しギョッとする。

木村さんの目の下には濃いクマがあり、いつも綺麗なストレートのセミロングは少しボサボサだったから。

「ど、どうしたの……!?」

「…あー…ちょっと、いろいろあって……ほ、本田さんっ?」

言葉を濁す木村さんを、私は彼女を廊下の隅に連れて行った。