– –「あっ!2組には1人だけいるよ、左利き」 「だれ、ですか……?」 「桜井さん。桜井綾さん」 サクライアヤ。 その名前が、すんなり頭の中に入ってきた。 – –そっか、予感はしてたけど、やっぱり……? – –「本田さん?」 思わず考えこんでいると、笹浦さんの声でハッとした。 「あっ、ご、ごめんなさい。ありがとう、笹浦さん」 「いえいえ。お役に立ててよかった」 はにかんだように笑った彼女。