真実が導く〝真実〟    ―感情―

「ご…ごめんね、本田さん」

「全然だいじょうぶですよ。あの子、新しいお友だちですか?」

「うん。というか、親友なの!」

「えぇっ、よかったね!!」

思わずタメ口になってしまうほど、私は自分のことのよ
うに嬉しかった。

「ありがとう。あっ、本田さん、本題言っていいよ」

「あっ、そうですね」

あぶないあぶない、ヒトミさんの件で少し頭から抜けていた。


「じゃあ、大したことではないんですが…左利きの人、このクラスにいますか?」

「えっ、なんで?」

ギクッ。

さすがに本当の理由を話すのはためらう。

「えっとその……ちょっと気になって」

「そっか…?分かった。えーっと、左利き– –」

あっさり嘘を信じてくれた笹浦さんに罪悪感を感じながらも、返事を待つ。