…「ヒトミ?なにして– –あれっ、本田さん!?」
すると、ヒトミと呼ばれたポニーテールの子の後ろから、笹浦さんがひょっこり顔を出した。
笹浦さんとは中学生になってクラスが離れて以来、あまり話す機会がなくなってしまったから驚くのも当然だ。
「ひさしぶり、笹浦さん。少し聞きたいことがあるんですが」
「ひさしぶり。いいよ、なんでも聞いて?」
「あの– –」
「ねぇ」
すると、ヒトミさんの声に本題が遮られた。
「あたしにはこの話、関係ないよね?どいてくれない」
「あっ、ごめんなさい!!」
あわてて横にそれると、ヒトミさんは無言で歩いて行ってしまった。



