真実が導く〝真実〟    ―感情―

走ろうとしたけど廊下は走ってはダメだと思い出し、ギリギリだいじょうぶそうな早歩きでずんずん進む。


そして– –3組の隣にある2組に着き、教室の中を覗こうとした。

だが、あやうくちょうど廊下へ出ようとした2組の人とぶつかりそうになってしまう。

「わっ!」

あわてて体ごと顔をのけぞらせ、ぶつかるという事態はなんとか避けられた。

「…っ、危ないな、ちゃんといるか確認してよ!

「ご、ごめんなさいっ!」

ぶつかりそうになったのは、ツリ目にサラサラのポニーテールの女の子。

名前も分からないし見たことはほとんどないから、別の小学校の子みたいだ。

「ってか、2組になんか用なの?」

「あっ、はい。えっと…笹浦千代さん、いますか?

「チヨ……?」

笹浦さんの名前を出した瞬間、なぜか彼女の眉間に深いシワが刻まれた。

えっ、どうしたんだろ・・・・・・?