真実が導く〝真実〟    ―感情―

自分ではそう思わないけど、ミナは時々そんなことを言ってくれる。

私は一人っ子なんだけど、それでもお姉さん気質にミナが見えてしまう理由は、ミナが末っ子気質だからだろう。 

ミナも私と同じで一人っ子だけど、ノートの件もふくめて末っ子らしい行動が多いから、関わるうちに自然とお姉さん気質になってしまったのだろう。


そう思いながら私は、国語のノートをミナに差し出した。

「ありがと~!!…あっ」

「…あ」

私は左利き。

そしてミナも左利き。

だから私が利き手の左手でノートを差し出し、ミナが同じく利き手の左手でそれを受け取ろうとしたから、ノートがすれ違ってしまった。

「ご、ごめん!」

あわてて右手でノートを持ち直して渡す。

……あれ?

そういえば……!