真実が導く〝真実〟    ―感情―

「どーだったの、桜井に裏クラスラインをチクった結果ー」

5時間目終了後、トイレの中で手を洗っているとバシッと2つの手に背中を叩かれた。

振り返ると、案の定後ろにいたのは、裏クラスラインを教えてきた2人。

「あ……」

これ、正直に言っていいのかな……『桜井さんは知ってました』なんて言ったら『生意気』とか言われそう……。

でも嘘つくのも嫌だし、ど、どうするのがいいんだろ。

「……なによ、その顔?」

「ま、別にアンタがどんな決断をしようが別にいいけどさ」

「じゃ、せいぜい苦しんで〜?」

すると、しびれを切らしたのか一方的にそう言って去って行った2人。

な、なんだかドッと疲れが押し寄せてきた……。

昔から私は、ああいう派手なタイプの子にも物怖じせずに声をかけられるが、やっぱり合わないのだろうか、話したあとは疲れてしまう……。

って、すごく失礼だけど。

やっぱりミナにみたいに、一緒にいたい人といたいな。

我ながら強欲なことを思いながら、私は3組に戻った。