真実が導く〝真実〟    ―感情―



「ハァ……」

ホームルームが終わったあと、私は机に突っ伏してため息をついた。

トイレでの短いできごとが、ため息の原因。

たぶん桜井さんは裏グループチャットで悪口を言われているだなんて気づいていないだろう。

だからなおさら、先生に言いたい。

けれどあの2人の言うとおり、〝裏クラスラインで悪口言われたヤツ〟だなんてレッテルを桜井さんが貼られたら、天国のユウカに顔向けできないよ……。


「大きなため息だね。そりゃ、鈴城さんがあんなことになっちゃったもんねぇ……」

すると、やってきたミナがそう言った。

あ、そう思われてる感じ……?

「いや、そういうことじゃ……あ、悲しむ気持ちもあるけど、今は違う気持ちと言うか」

「そうなの?なにか悩みがあるなら、あたしに話して?」

う、ミナの優しさは嬉しいけど、さすがに桜井さんのことを話すわけにはいかないよ……。

けれど、だれかに相談したい気持ちも……そうだ

「あ、あのさ、ミナ」

「うん?」

「もし……だれかが、裏クラスラインで悪口言われてたら、ミナはどうする…?」

「え?先生に言う一択だよ」

「でも……それがきっかけで、悪口言われている子が”裏クラスラインで悪口言われたヤツ”、ってレッテル貼られたら・・・・・?」