真実が導く〝真実〟    ―感情―



そう。

お父さんとお母さんは、以前は警察官だった。

しかも2人とも、真ん中あたりの位・警部というエリート夫婦。

数々の事件を解決してきた両親は私の自慢だったと思い出す

– –けれど、私が小学二年生になったと同時に……2人は突如として、警察官としての人生を終わりにした。

父は銀行員、母はスーパーのパート。

以前は警部だったと思えないほど、2人はふつうの人生をスタートさせたのだ。

まぁふつうだなんて言ったら、けっこう失礼だけど。

昔のことを思い出しながら向かいに座る2人を見る。

少しして– –両親は、フッと笑った。