n回目のリフレイン




「高校から都心か……そしたら寮で生活するか、どこかに下宿するの?」

「そう……だね、そうなると思う」

「叔父さんが大変だったって」


 矢島くんの叔父さんは大学進学を機に都心へと移り住み、そこの出版社に就職したと聞いた。

 激務でなかなか会えないけれど、会ったときは仕事の話をしてもらうのが一番の楽しみで、彼の話を聞いてカメラマンを目指すようになったそうだ。


「大学の寮に入ったんだっけ、叔父さん」

「うん。生活の自己管理が大変だったって」

「でもいつかは自分でどうにかしないと」


 それが高校か、大学か、社会人かの違いはある。

 早いほうがいいんじゃないかと思うけど……上手くいかないと繁華街とかに入り浸って学費を無駄にしてしまうことになりかねない。

 自分にそういう誘惑を断ち切る意志の強さはあるかと言われると……自信はない。


 だって自分の進路さえまともに決められない人間だ。