──同じように、家族や友人の安否がわからなくて落ち着けなかった方がも多かったと思います。
矢島「そうした方々にも取材をさせていただいたことがあります」
──『焼きついた記憶』ですね。あれは被災地の外側にいる人は何ができるかを考えさせてくれる本でした。
矢島「あれは僕自身について記した本でもあるんですよ。事実あのときは外側にいたわけですから」
──外側にいないとわからなかったものもある、ということでしょうか?
矢島「災害はどの国でも起こりうるもので、人類全体で取り組まないといけない課題です。当事者だけの問題に矮小化してしまうのではなく、皆で対策しようという考えが僕の中にあるんですね。ですので『流された記憶』と『焼きついた記憶』はセットとして読んでほしいです。僕としては」
──『流された記憶』はその中でも、子どもたちに焦点を当てて取材をしていらっしゃいますよね。



