n回目のリフレイン




 ──その麻痺状態から、ご実家に連絡しようと考えられるようになってからはどうなさったんですか?


 矢島「近くのデスクにあった固定電話を借りようとして、上司に止められたんです。今の状況じゃ繋がらないから」


 ──そうですね。電話をかけようとしても全く繋がらなかったというお話しは私もよくうかがいました。


 矢島「上司もそれがわかっていたんでしょうね。伝言ダイアルに繋げてもらって、そこで家族に落ち着いたら連絡してくれと残しました」


 ──布師ヶ浜にはすぐにいけなかったですよね?


 矢島「無理でしたね。報道関係の記者なら行けたかもですが……それでもかなり時間がかかったんじゃないかな」


 ──実際に行けたのは一週間ほどしてからですか?


 矢島「うーん、十日ぐらいはかかったな。ほら、救助隊や救援物資を運ぶ人たちが最優先じゃないですか。家族に会いたいだけの一般人はそりゃ優先度低いですよ」