──運がよかった……ですか。
矢島「はい。僕のことを大事に思ってくれているからこその言葉、というのはよくわかっていました。ですが運がいいのとは違う気がしたんです」
──当時、帰郷している方々が多かったと調査や取材で判明していましたから、そう慰める方は多かったでしょうね。
矢島「そうですね。僕はあのとき職場で缶詰になってましたから、知らされたのは先輩からだったんですよ」
──そのときの詳しい状況を教えていただけますか?
矢島「ええと……確か部屋に先輩が飛び込んできて、僕の腕を無言でひっつかんだんですよ。何かやらかしたのかとびっくりしてたらテレビのある休憩室まで連れて行かれたんです」
──説明する時間も惜しいという感じですね。
矢島「先輩もどう言えばいいのかわからなかったんだと思います。そこには同じ編集部の方々が集まっていて、僕らが入ってきたと同時に一斉にこっちを見てきて……正直あれが一番怖かったですね」



