n回目のリフレイン




「これ……わりと前のやつじゃない?」

「そうだね、親父の古雑誌だから」


 私が手にした雑誌は少年向けのマンガ雑誌で、今でも刊行されているほど人気がある。

 歴史も長くて、たぶんだけどお祖父ちゃんが子どものときから刷られていたんじゃないかな。

 ほこりか砂で汚れた表紙には当時載っていた作品の主人公が勢ぞろいしている。その中に懐かしいキャラクターを見つけて、思わず笑顔になった。


「懐かしい……! このアニメよく見てた」

「読んでていいよ。俺はちょっと整理するから」


 振り向くと矢島くんは写真を並べていた。ザッと見ただけでも風景や植物、動物の写真ばかりだ。


「手伝う?」

「ううん、自分でやりたい」


 そう言いながら写真を手にじっくりと観察しているのを見て、邪魔したらいけないなと座れそうな場所を探した。

 壁に立てかけられた小さな折りたたみ椅子を見つけて広げる。繊維が薄くなっていたけれど、大丈夫だろう。