かかとがすり切れたサンダルを見て、お祖母ちゃんは頬に手を当てた。
「本当に大丈夫? もっといいの見つけてこようか?」
「ううん、これがいい」
これなら壊してもそこまで罪悪感がない。そう思ったのは胸にしまっておいた。
私はあらためてサンダルを見てみる。石段を登り下りしても、金網に引っかけてもたいして汚れたり壊れたりはしていない。
よかった。
罪悪感がない、とは思っても、やっぱりこれ以上ボロボロにならなかったことに安心した。
「それじゃあ、行こうか」
矢島くんの呼びかけに顔を上げてうなずくと、麦わら帽子を被りなおした。そのまま彼の横を歩きはじめる。
砂利と、私の腰ぐらいまである雑草がまばらに生えている場所。
そこから使いどころがよくわからない、倉庫みたいな建物の側を通った。
どこを見ても大きな蛇のような管が複雑に絡みあって、なにに使われていたのか想像もつかなかった。
「ここだよ」



