n回目のリフレイン




 どうしてこんなことになってしまったのか。そのヒントを、あの昔話で見つけられた気がする。

 きっと、ちゃんとお参りしてないから神様が怒ってるんだ。

 どうりで帰れないはずだ。私はずっと〝帰るときにどう帰るか〟を中心にして、解決法を考えていたんだから。盲点だった。


「えーと……二拝二拍手一拝……だったはず」


 私は麦わら帽子を被りなおしながら、勉強したばかりの参拝の作法を声に出して唱える。

 鳥居をくぐるときは一礼して境内に入る。参道ははしっこを歩くようにする。手水舎は……なかったからウエットティッシュで代用させてもらおう。

 つけ焼き刃の知識でどれだけ通じるかはわからない。それでもないよりはマシだろうと、自分に言い聞かせて久利畳山を仰いだ。

 小さな山は深い緑におおわれて、青空とのコントラストが美しい。祀られた女の子は、海童女命はあそこから全てを見ていたのだろうか。