私は民宿に戻ると、準備をしてから久利畳山神社へと向かった。
サコッシュとスニーカーはまだ乾かしている途中だったから、お祖母ちゃんのナップサックとサンダルを借りた。
ノースリーブのシャツに短パン、あせた水色のナップサックにあずき色した健康サンダル。うん、ダサい。
だけどそうも言っていられない。いわくつきの場所を調べつくさないと。
「お祖母ちゃん、ありがとう」
「ごめんね、ちゃんとしたの無くて……」
「いいの! ちゃんとしてるやつだし」
そもそも海に入って、サコッシュもスニーカーもびしょぬれにしたのは私なんだ。
どうしてあんなことしたんだろう。ろくに眠れないまま考えても答えはでなくて、何度も寝返りをうっては矢島くんのことを考えた。
彼がいなかったらどうなっていたんだろう。
想像するだけで身体が震えた。クーラーはそんなに効いてないのに、寒気がとまらなかった。



