……その場から逃げだして、茉耶に全部ぶち撒けたよ。
泣きながら話した私に、茉耶はなんて言ったと思う?
──そんな嘘をつくなんてひどい!
あとは……そうだね、「亜衣には彼氏がいないから僻んでるんだ」とか「亜衣だけは私の味方だと思ってたのに」とか……あんまりよく覚えてないんだけど、泣きながらそんな感じのこと言われた。
私だってすぐ信じてもらえると思ってなかった。こう……最初はびっくりされて、それから私の話を真剣に聞いたうえで信じてくれるんじゃないかって、期待してた。
……期待は裏切られたけど、私は怒るよりショックで何も考えられなくて、泣きながら走りさっていく茉耶を見ているしかできなかった。
それから家に帰って、お母さんに全部話した。
まだ信じてたんだ。とにかく別れさせちゃえば目を覚ましてくれるって。
だから大人に助けてもらおうと思った。
あのときは……それが一番いいんだって本気で信じてた。



