つまり、茉耶のほうが浮気相手だったってこと。
でもすごい納得したよ。茉耶って宝物や秘密は大事に大切に隠しもって、よっぽど信頼してる人にしか話さないもん。
あの男はそれを見抜いていたのかはわからない。見抜いて付きあったなら本物の悪魔だよ。ううん、今でも十分に最低で最悪だと思ってるけど。
だから内緒にしようって口止めして、運悪く私に知られちゃったわけ。
うん、まぁ……そうだね、すっごい悩んだ。だってこんなこと面と向かって言える?
「あんた、騙されてるよ。あんたの彼氏には昔からの婚約者がいて、そっちが本命なんだよ。あんたはただの浮気相手なんだよ」
……毎日幸せそうなあの子に、そんなこと絶対に言えなかった。言いたくなかった。
だからあいつに茉耶と別れてって言いにいったよ。全部知ってるからって。
そしたら、あいつなんて言ったと思う?
──茉耶が羨ましいんだろ? お前とも付きあってやろうか?



