n回目のリフレイン




 村長は召し使いたちに命じて女の子を山に埋めてしまい、別の女の子を小舟で沖へと流してしまった。

 村長はこれで海神の怒りを鎮めて、今までのように魚を獲れると考えていた。

 しかし村は、一日とたたずに海神の怒りにより壊滅してしまった。

 わずかな村人たちは山へと逃げて助かったが、村長たちは助からなかった。

 村人たちがボロボロになった村に戻ってこれからどうしようかと相談していると、一人の女の子が現れた。

 村長に沖へと流された女の子だった。


「海神様からの言づてを預かってきました」


 海神は女の子を祀ること、魚を獲りすぎないことを条件に静かな暮らしを約束した。

 残った村人たちは約束を守って海神の嫁だった女の子を丁寧に弔って祀り、山の頂上に立派な神社を立てた。魚を獲りすぎないようにして、海神への感謝を忘れずにすごした。

 そして女の子に〝海童女命(うみのわらめ)〟と諡を与え、(おくりな)を与えられた(じょう)の神社としてくりじょう──久利畳山神社と呼ばれるようになった。