おじいさんは、「それなら村長さんに伝えるといい」と教えてくれた。村の真ん中にある大きなお屋敷が彼の家なのだ、とも。
女の子はおじいさんにお礼を言うと、すぐにお屋敷へと向かった。立派な門の前に着くと、扉を叩いて海神の言葉を大きな声で伝えた。
女の子は村長の召し使いたちに捕まったが、泣くことも怯えることもせずに、「このままでは魚が全く獲れなくなってしまいます。どうか必要以上に獲るのはおやめください」と訴えた。
騒いでいるうちに村長がやってきて、これはどうしたことかと尋ねると、女の子は同じように彼に訴えた。
村長は黙って聞いていたが、すぐ女の子を離してやって、海神の嫁様をもてなすように周りの人たちに命じた。
「さぁさぁ、お疲れでしょう。どうぞお召し上がりください」
そう言って、女の子に山ほど美味しい料理を食べさせた。
女の子は勧められるままに料理を食べると、胸を掻きむしり泡を吹いて倒れてしまった。



