『わかった。しかし我が妻よ、お前の説得に応じないようであれば、私は言ったとおり魚を獲らせないようにするぞ』
「わかりました。あなたの思うように」
女の子は海神に村まで送ってもらうと、目をむかんばかりに驚いた。
小さな村はとても大きくなっていて、大勢の人たちが行き交うようになっていたからだ。
あまりのことに動けないでいると、女の子に話しかける者がいた。
「あなたは、海神様の嫁になった子ではありませんか?」
見ると、そこには腰の曲がったおじいさんが立っていた。
女の子は知らないおじいさんにそう言われて困ってしまったが、なんとおじいさんは隣りの家の男の子で、女の子はもうお父さんやお母さんが亡くなっていることを知った。
「最後まで、あなたのことを心配していましたよ」
おじいさんにそう言われて女の子は泣きそうになったが、自分がここまで来た理由を思い出しておじいさんに相談した。



