書き込みに「ありがとうございます、もう一度他の方法を試してみます」と返してスレッドを閉じた。時間はまだあるけど、席を立って書棚を目指した。
誰かの“いわくつきの場所”という発言に、望みをかけてみよう。
原因がわかれば、それをどうにかすればいいんだから。
書棚に貼られた案内図を見る。郷土資料コーナーは二階のすみっこにあった。
階段を下りて少し迷ったけど、手書きで「わたしたちぼくたちの布師ヶ浜」と手書きの画用紙が書棚の天辺にはられたコーナーを見つけた。分厚い辞書や事典のような本がいかめしい顔をして並んでいる。
一瞬怯みそうになったけど、とにかく片っ端から探してみるしかない。
どうにかとっつきやすそうな資料から……と考えて、「ふしがはま むかしばなし」と題された本を手に取る。
「久利畳山神社……」
目次を開くと、少し茶色くなったページにはあの神社の昔話が載っていた。



