n回目のリフレイン




 茉耶のお母さんね、「今まで茉耶と仲良くしてくれてありがとう」って言ってくれた。

 私は「向こうでもがんばって」とかなんとか……当たり障りのない感じだったと思う。


 茉耶のお母さんはそのまますぐ行っちゃったけど、私は身体から力が抜けていくような気分だった。



 だって手紙だよ? 手紙。



 嘘つきって泣かれてから全然会ってくれなかった茉耶が、メッセージやメールにも返事くれなかったどころかブロックしてた茉耶が、私に、手紙。


 そのときの気持ち?


 うーん、嬉しかったって言うより……安心した、かな。


 手紙が書けるほど回復したのと、引越しギリギリではあったけど私に向き合ってくれたのと。

 それだけで、茉耶は今すぐじゃないけど絶対に笑顔が戻るって思えた。


 でも甘かった。


 部屋に戻って手紙を開けたら、便せんが一枚だけ入ってて……そのときは手紙をもらえたのが嬉しくて、特に気にしなかった。


 それで、ドキドキしながら便せんを開いて中身を見た。