茉耶のお母さんも同じようにしたと思う。
ただ茉耶は……私とは違って、自分の部屋に閉じこもっちゃったから。
だから、環境ごと変えないといけなかったんだと思う。
茉耶のお母さんも限界だった。
近所中でヒソヒソされるようになったんだもん。そりゃ辛くて生活できないよ。
え? ああ、お母さんから教えてもらったんだよ。茉耶のことが近所の人どころか親戚にまで知られてるって。
そのせいで、家にいても責められるって。
ううん、ハッキリ聞いたわけじゃない。
でも親戚の人が怒鳴りながら玄関のドアを叩いてるのを見たし、茉耶の親戚には厳しい人がいるって言ってた。
それで……これは覚悟しないといけないかなって思ってたらその日が来たんだ。
茉耶たちが引っ越す日。
あの日は家に私しかいなくて、チャイムが鳴ったから玄関先に出たら……茉耶のお母さんがいた。
げっそりしてたけど無理に笑って、茉耶からの手紙と引越し先の住所が書かれたメモをくれたんだ。



