私たちは無言のまま久利畳山神社まで歩いた。暑さはもう気にならなくて、矢島くんと会えるかどうかだけをずっと考えていた。
あの悪夢から目覚めたとき、部屋には西日が差して綺麗なオレンジ色で。
だけどあれだけたくさんあった写真は一枚も無くなってて。
なんだかひどく怖くなって、あんな夢のあとだったから余計に胸騒ぎがして。
矢島くんの名前を呼びながら工場の跡地や海を、久利畳山神社を探しまわった。
結局見つからなくて、真っ暗になってから民宿に帰った私を二人はすごく心配してくれたけど……。
なにも言えなくて、夕飯も食べずお風呂にも入らないまま部屋に引きこもった。
それからずっと、くり返す時間や矢島くんのこと、あの夢や茉耶のことをつなげては切りはなし、答えを見つけた。
これは、茉耶からの罰なんだ。
大切な人を奪った罰。
味方にならなかった罰。
──そんな嘘をつくなんてひどい!



