何を、どこで間違えてしまったんだろう。「何とも思ってなかったのに告白は怖い」が余計だった? その前の「友だちにもなれない」? そもそも「断る」って言ったのがまずかった? どうしよう、どうしよう。
もし時間が巻き戻せるなら、そうしてしまいたい。
強く願っても、そんなことができるはずもなくて。
私は下を向いて、記入欄を埋めるのに意識を集中させた。今の私にできることは、もうこれしか残ってなかった。
(さっきまでは……あんなに幸せだったのに)
そもそも“お”と“し”じゃ一緒に日直をする機会なんてそもそもない。今回はクラスメイトが風邪とかインフルとかで休んでいたり、進学や就職が決まっていなかったりして忙しい子がいたから偶然こうなった。
それだけの、私の運がよかっただけの話。
(今はもう、運がよかったなんてとても言えない)
苦しくて耐えられない、と泣き叫ぶ心を無理に抑えつけ、私はシャーペンを走らせる。あまり急いで書くと不審に思われるから、丁寧さを意識して。



