私たち三人の目に入ってきたのは、意味のわからない光景だった。
「本当に、本当にありがとうございました……!」
「なんとお礼を言っていいのか……」
原嶋さんの両親が、深々と頭を下げている。
──春日野さんに。
思わず三人で顔を見合わせていると、ご両親の陰にいた照屋さんが近づいてきた。
「話は美咲から聞いたよ。春日野さんが美咲を助けてくれたんだ」
また三人で顔を見合わせる。
「美咲が家を飛び出して、休みだった春日野さんが偶然見つけて……ホテルで保護しようとしたら君塚と鉢合わせしちゃったんだ」
照屋さんの話をまとめると、大体の事情がつかめてきた。
美咲さんは両親の行いに耐えられなくなり、親戚が説得しにやってきたときに隙を見て逃げ出したという。
当然、財布もスマホも靴もなく、当てもないままさまよっていたら幸運にも非番だった春日野さんと出会った。
しかし、不運が二人を襲った。



