……控え室で、その……裸になってるんだもん。
見ちゃったのは川島さんと新婦の妹さんで、いくら待っても会場に来ないから呼びに行ったら抱き合ってて真っ最中。
妹さんは抜け目なく写真を撮って、新郎家族にも写真を見せた。
その場で破談になって、披露宴は食事会に変更。
新婦の体調が突然悪くなったと説明したけど、新婦友人はなんとなく気づいているような様子だった。
新婦両親は青い顔でひたすら頭を下げまくっていて、もし自分の親だったらと思うと……胸が苦しくて、なるべく彼らを見ないようにして。
この時間が早く過ぎるよう、ただ祈っていた。
ゾッとする事実が判明したのは、それから数日後のこと。
──妹さんね、笑ってたんです。
煙と騒音にかき消される居酒屋。
オレンジ色の光の中、ぽとりと落とされた言葉だけが妙にはっきりと耳に届いた。
「笑ってたって……ずっと……?」



