シェヘラザードに捧げる物語




 それからはミネラルショーの話で盛り上がった。

 入場料が無料と有料のとこがあるとか、最終日は混むがセールをやるところが増えるから狙い目だとか。

 食後のコーヒーを飲んだらすぐに出ようと思っていたら、結構な時間がかかってしまった。


「今日は本当にありがとうございました」

「どういたしまして……これからはデートの振りで話し合いましょう」


 原嶋さんから俺に連絡するのは難しいので、俺からデートに誘う形になる。

 ただ心配なのは……。


「照屋の奴がこれ以上嗅ぎ回らないように、釘を刺しておかないと」

「お願いします。私からでは連絡ができませんので」


 あいつに尾行されて、俺たちがデートではなく相談をしていると報告されたらたまったものではない。

 二人で外に出ると、原嶋さんのお父さんがそこで待っていた。なんだか機嫌がよさそうな感じだ。


「ずいぶん話が弾んでいたんですね」