復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「ダメだよ。小さい頃から言ってたでしょう? わたし、将来は王太子妃になりたいの。それなのに、アインハード殿下とゆっくりお茶もできないんじゃ、上手くいきっこないでしょう?」

「まあ……! 今でも気持ちが変わっていなかったのね。リビーったら、野心家じゃない」


 ママは目を丸くしつつ、これまた楽しそうに微笑んでいる。


「だけど、ゼリックは絶対に嫌がるわね。あの子はリビーのことを溺愛しているから」

「そうでしょう? だから、お兄様には婚約者が必要なのよ! 他に愛する人を見つけたら、わたしのことはどうでもよくなるでしょう?」

「そうかしら?」

「そうだよ!」


 ……というか、そうであってもらいたい。わたしは真剣な表情でママを見つめた。


「なるほどね……。たしかに、そろそろ婚約者がいたほうがいい年頃ではあるわ」

「そうでしょう? だから、パパにもお願いしてお兄様の婚約者を選びましょう? わたしも協力するから、ね!」


 ママは「わかったわ」と言って目を細めた。