復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「大丈夫、僕のことならきちんと考えてるよ」


 ゼリックはそう言って、わたしの頭をよしよしと撫でる。あまりにも無邪気な笑顔に、わたしは思わず面食らってしまった。


「考えるだけじゃダメです。きちんと婚約までしてしまわないと」

「そう? そんなに急ぐ必要ないと思うんだけど」


 ゼリックはさり気なくアインハードに同意を求める。すると、アインハードは「そうだな……」なんていう曖昧な返事をした。


(急ぐわよ!)


 だって、わたしの復讐がかかっているんだから!

 妹のわたしをこれだけ溺愛しているんだから、婚約者なんてできたらゼリックは絶対に超大切にするでしょう? きっとしょっちゅう会うだろうし、頻繁に手紙も出すだろうし、そしたらわたしに構ってる暇はなくなるはずで……。