復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「それで? 今回のお茶会はどちらが提案したんですか?」


 と、ゼリックが尋ねてくる。わたしは勢いよく手を上げた。


「わたしです。殿下から見たお兄様のお話をお聞きしてみたくて、お願いしてしまいました」


 こう言っておけばゼリックの心象は悪くならないだろう。……というか、そうであってほしい! 願いを込めて見つめたら、ゼリックは「そうだったのか」と嬉しそうに笑った。


「だけど、もうここに来てはいけないよ」

「どうして?」

「二人でお茶をしていると知られたら、リビーが王太子妃候補だと誤認されてしまうからね」

(それが目的なんですぅうう……!)


 心のなかで叫びつつ、わたしはゼリックをジロリと見る。アインハードは苦笑いを一つ、静かに首を傾げた。