「リビー、僕は?」
「……っ! お兄様も大人っぽくなりました!」
義理とはいえ兄を相手に照れたりしたくないんだけど、こうも美しい顔を近づけられたら平常心ではいられない。
実のところ、ゼリックが学園に入ってよかったと思うのはこれで復讐計画が進められるというのも大きいけれど、無駄にドキドキさせられる回数が減るというのが一番だった。
ゼリックってわたしのこと、超がつくほど溺愛しているし。この美しい顔で「大好き」とか「可愛い」とか連呼されるんだもの。心臓がいくつあっても足りないのだ。
「なんというか……おまえは妹の前では相変わらずなんだな」
アインハードが呆れたようにそう言う。
「アインハード殿下、わたしがいないときのお兄様はどんな様子でしたか?」
話を変えたいのと単純な好奇心で尋ねると、アインハードはどこか遠い目をした。
「隙がなさすぎて面白みがないというか……一緒にいると背筋が伸びる。自分の足りない部分を嫌でも自覚させられるよ」
「まあ……!」
なるほど、アインハードを変えたのはゼリックらしい。道理で生意気な感じが薄れてグンと大人っぽくなったはずだ。わたしは思わず感心してしまった。
「だからこそ、リビーがいるときのゼリックを見ると違和感を強く感じるんだ。こいつも人間だったんだな、と」
「ふふっ……アインハード殿下ったら」
(ちょっと、いい雰囲気なんじゃない?)
ゼリックという共通の話題があることで、久しぶりだというのにスムーズに会話がはじめられた気がする。
「……っ! お兄様も大人っぽくなりました!」
義理とはいえ兄を相手に照れたりしたくないんだけど、こうも美しい顔を近づけられたら平常心ではいられない。
実のところ、ゼリックが学園に入ってよかったと思うのはこれで復讐計画が進められるというのも大きいけれど、無駄にドキドキさせられる回数が減るというのが一番だった。
ゼリックってわたしのこと、超がつくほど溺愛しているし。この美しい顔で「大好き」とか「可愛い」とか連呼されるんだもの。心臓がいくつあっても足りないのだ。
「なんというか……おまえは妹の前では相変わらずなんだな」
アインハードが呆れたようにそう言う。
「アインハード殿下、わたしがいないときのお兄様はどんな様子でしたか?」
話を変えたいのと単純な好奇心で尋ねると、アインハードはどこか遠い目をした。
「隙がなさすぎて面白みがないというか……一緒にいると背筋が伸びる。自分の足りない部分を嫌でも自覚させられるよ」
「まあ……!」
なるほど、アインハードを変えたのはゼリックらしい。道理で生意気な感じが薄れてグンと大人っぽくなったはずだ。わたしは思わず感心してしまった。
「だからこそ、リビーがいるときのゼリックを見ると違和感を強く感じるんだ。こいつも人間だったんだな、と」
「ふふっ……アインハード殿下ったら」
(ちょっと、いい雰囲気なんじゃない?)
ゼリックという共通の話題があることで、久しぶりだというのにスムーズに会話がはじめられた気がする。



