復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(ああ、どうしてこんなことに)


 ようやくアインハードと二人きりで話ができると思ったのに、結局ゼリックの邪魔が入ってしまった。……いや、まあ城に来れただけでも十歩くらい前進しているけど、こちらとしてはもっとガッツリ本題に切り込んでいきたかったわけで。


「お久しぶりです、アインハード殿下」


 まあ、凹んでいても仕方がない。わたしはアインハードに微笑みかけた。


「ああ。元気そうだな、リビー」


 アインハードは返事をしながら、そっと目を細めた。

 十三歳になったアインハードは、ものすごい美少年へと成長を遂げていた。
 サラサラした金の髪に青い瞳の美しい顔立ちはそのままに、はじめて会ったときよりも男性らしい骨格になっている。今は声変わりの最中らしく高めのハスキーボイスがよく似合っていた。身長は165センチメートルぐらいだろうか? 同年代の男性よりも少しだけ発育が早いといった印象だ。


 なにより、アインハードは精神的に相当成長したようだった。
 七歳の時のように雰囲気が尖っていないし、物腰が柔らかくなっている。多少偉そうな感じはするけれど、王太子という身分を考えれば妥当なラインだろう。まあ、まだ一言しか言葉をかわしていないし、実際のところはどうかわからないけど。