ここジルヴィロスキー王国では貴族の子女は十六歳になると、王立学園で三年間教育を受けることになっている。前世でいう義務教育みたいなものだ。しかも、学園は全寮制なので、ゼリックは今屋敷にいない。
つまり、アインハードに近づく絶好のチャンスが到来したということだ。
(ああ、長かった……! ただお茶をするだけなのに六年もかかるなんて思わなかったわ)
ゼリックの入学を見計らって、わたしはアインハードをお茶に誘った。案の定、話は信じられないぐらいスムーズに進み、馬車で城に向かっているという次第だ。
(さて、アインハードとどんな話をしよう)
二人きりで話すのはこれがはじめてだし、手紙でも(ゼリックが見張っているので)大したやりとりはできていない。
幸いなことに、現時点でアインハードの婚約者は決まっていないし、選定が進んでいるという話も聞いていない。もちろん、公にされていないだけで内々で検討をしているんだろうけど、わたしにもまだチャンスはあると思いたかった。
つまり、アインハードに近づく絶好のチャンスが到来したということだ。
(ああ、長かった……! ただお茶をするだけなのに六年もかかるなんて思わなかったわ)
ゼリックの入学を見計らって、わたしはアインハードをお茶に誘った。案の定、話は信じられないぐらいスムーズに進み、馬車で城に向かっているという次第だ。
(さて、アインハードとどんな話をしよう)
二人きりで話すのはこれがはじめてだし、手紙でも(ゼリックが見張っているので)大したやりとりはできていない。
幸いなことに、現時点でアインハードの婚約者は決まっていないし、選定が進んでいるという話も聞いていない。もちろん、公にされていないだけで内々で検討をしているんだろうけど、わたしにもまだチャンスはあると思いたかった。



