(でも、諦めないんだから)
ゼリックを通じて交流ができないなら、わたしなりのルートを作るしかない。
わたしはすぐに、アインハードに手紙を書いた。会えて嬉しかったこと、ゼリックとの手合わせがすごくカッコよかったこと、また会いたいと思っていること――。
かくして、手紙は無事にアインハードに届けられた。
けれど、そのあとが問題だった。
『リビー、殿下に手紙を書いたんだって?』
手紙を送ってすぐの登城日、ゼリックはひどく不機嫌な様子で自宅に帰ってきた。表面上はニコニコ笑っているけれど『傷ついています』としっかり顔に書いてある。なにも悪いことをしていないのに――罪悪感を大いに煽られながら、わたしはコクリと頷いた。
『僕にもまだ手紙を書いてくれたことがないのに……』
『うっ』
まさかそんなことでゼリックに落ち込まれるとは思っていなかった。というか、同じ家に住む人間同士で手紙なんて送らないし――と思うけど、こんなふうに悲しそうな顔をされちゃ、そんなことを言えやしない。
ゼリックを通じて交流ができないなら、わたしなりのルートを作るしかない。
わたしはすぐに、アインハードに手紙を書いた。会えて嬉しかったこと、ゼリックとの手合わせがすごくカッコよかったこと、また会いたいと思っていること――。
かくして、手紙は無事にアインハードに届けられた。
けれど、そのあとが問題だった。
『リビー、殿下に手紙を書いたんだって?』
手紙を送ってすぐの登城日、ゼリックはひどく不機嫌な様子で自宅に帰ってきた。表面上はニコニコ笑っているけれど『傷ついています』としっかり顔に書いてある。なにも悪いことをしていないのに――罪悪感を大いに煽られながら、わたしはコクリと頷いた。
『僕にもまだ手紙を書いてくれたことがないのに……』
『うっ』
まさかそんなことでゼリックに落ち込まれるとは思っていなかった。というか、同じ家に住む人間同士で手紙なんて送らないし――と思うけど、こんなふうに悲しそうな顔をされちゃ、そんなことを言えやしない。



