「殿下、大丈夫ですか?」
と、ゼリックがアインハードに駆け寄る。世話役たちもハッとした様子でアインハードの元に向かった。
「申し訳ございません。苦し紛れで発した魔法がたまたま殿下に当たってしまったようで……」
(んなバカな)
あんな指先でちょちょいと飛ばした魔法が、苦し紛れなはずはない。ただ、アインハードは「そうだろうな」と返事をしたし、本気でゼリックの言い分を信じているらしい。表情はどこか清々しく『いい勝負だった』という満足感が漂っている。
「アインハード殿下の魔法、本当に素晴らしかったです。僕ももっともっと精進せねばならないと感じました」
「そうだろう? ゼリック、防戦一方じゃダメだぞ。もっと積極的に攻撃をしなければ。今回はまぐれで攻撃が当たったからよかったものを、それでは実戦で通用しないからな」
試合後の感想を交わしている二人を見つつ、わたしは思った。アインハードは結構単純で攻略しやすそうだな、と。
と、ゼリックがアインハードに駆け寄る。世話役たちもハッとした様子でアインハードの元に向かった。
「申し訳ございません。苦し紛れで発した魔法がたまたま殿下に当たってしまったようで……」
(んなバカな)
あんな指先でちょちょいと飛ばした魔法が、苦し紛れなはずはない。ただ、アインハードは「そうだろうな」と返事をしたし、本気でゼリックの言い分を信じているらしい。表情はどこか清々しく『いい勝負だった』という満足感が漂っている。
「アインハード殿下の魔法、本当に素晴らしかったです。僕ももっともっと精進せねばならないと感じました」
「そうだろう? ゼリック、防戦一方じゃダメだぞ。もっと積極的に攻撃をしなければ。今回はまぐれで攻撃が当たったからよかったものを、それでは実戦で通用しないからな」
試合後の感想を交わしている二人を見つつ、わたしは思った。アインハードは結構単純で攻略しやすそうだな、と。



