復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「それで、どうしておまえの妹が、一緒に城に来ているんだ?」


 ようやく挨拶を終えたわたしたちは、揃ってソファに腰掛ける。すると、すぐに侍女たちがやってきて、お茶や茶菓子がテーブルへと並べられた。


「それはですね――」


 わたしがそっと身を乗り出す。このタイミングで王太子の好感度を稼いでおきたい! あなたに会いたかったんです!と続けようとしたそのときだった。


「妹は僕が大好きで、離れたくないと言って聞かなかったのです」

「お、お兄様! それは……」


 ちょっと待ってゼリック!

 合っているけど! 合っているんだけど! そんなこと言われたらアインハードに子供っぽいって思われてしまうじゃない? というか、下手したら好感度が下がってしまう。

 だけど、今から否定をしても絶妙に嘘くさいというか、あまり効果がない気がする。