復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(はっ、そうだった)


 わたしはここに、アインハードと仲良くなる――というか、将来妃に選ばれるために来ているんだった。ゼリックのやり取りが強烈過ぎてすっかり忘れていたけれど、ここでポイントを稼がなければ!


「ありがとうございます、アインハード殿下。お初にお目にかかります。リビー・グレゾールと申します。お会いできて光栄ですわ」


 わたしは改めてアインハードに挨拶をする。アインハードはぶっきらぼうに「ああ」と返事をした。


(……まあ、七歳の男の子なんてそんなもんよね)


 前世を思い出しながらそんなことを考えていたら、またもやゼリックがアインハードに睨みをきかせる。


「お、俺も会えて嬉しいよ」


 アインハードは急いでそう言い直すと、わたしの手の甲に恭しくキスをした。