復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(どうして城が襲われているの? お父様とお母様をどうする気なの?)


 わたしがいる部屋にもに煙がもくもくと広がっていく。煙は高い位置から広がっていくっていうし、現時点で一酸化炭素中毒の心配はなさそうだけど、時間の問題だ。なんせわたしは赤ん坊で、自分で歩くことも、ハイハイすらできないんだもの。

 おまけに、誰かがわたしを見つけてくれたとして、助かる確率はほぼほぼゼロだ。だって、若い侍女ですら無慈悲に攻撃されてしまったんだもの。王の血を引く娘なんて論外に違いない。


(詰んだ。どう考えても助からないよ。あーあ……幸せになりたかったな)


 別に、特別じゃなくてよかった。普通にご飯が食べられて、普通に学校に通えて、普通に友達ができて、それから……誰かに恋したりして。そんな人生を今度こそ送れるかもしれないって思っていたのに。


(許せない)


 わたしは、わたしの幸せを壊そうとしている人間を――初めてわたしを愛してくれた人たちを奪おうとしている誰かを、決して許しはしない。