復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「妹は別室で待たせていただくことは可能でしょうか?」

「ええっ!?」


 いったいなにを言い出すかと思えば! せっかくここまで来れたのに、王太子に会えないなんてあんまりだ。


(ひどいよゼリック)


 驚くわたしをよそに、男性が「それはもちろん可能ですが」と返事をする。


「アインハード殿下も、たまには同年代の方と交流をしたほうがいいでしょう。よろしければ妹様もご一緒に……」

(いいぞいいぞ!)


 思わぬ形で援護してもらえたわたしは、心のなかでついつい興奮してしまう。


「しかし、妹は淑女教育を受けはじめたばかりですし、殿下に対して粗相があってはいけませんから」

「大丈夫ですよ。私が拝見したところ、妹様は年齢相応のマナーを身につけていらっしゃいますし、まだまだ幼くていらっしゃる。なにがあっても責任は私が取りますのでご安心を」


 どうやらこの男性は王太子とわたしを引き合わせたいらしい。