「せっかくリビーと街に来れたんだし、どうせなら楽しく過ごしたいからね」
「嬉しい……! ありがとう、お兄様!」
「ケーキを食べ終わったら、一緒にお洋服を見ようね。本屋さんでもいいよ。リビーが好きなところに連れて行ってあげる」
わたしは思わずゼリックに抱きつく。なんだか俄然王都滞在が楽しみになった。
(……いや、違う違う)
わたしの目的は王太子! 王太子に気に入られて、妃候補になれる可能性を増やすことだ。ゼリックとのお出かけはあくまでオマケ。オマケではあるんだけど――正直言ってめちゃくちゃ魅力的だ。
王都に入ってから馬車に揺られること三十分、わたしたちは王宮に着いた。馬車から降りると、ゼリックは慣れた様子で城の入口に進む。
「ゼリック様、お待ちしておりました」
と、出迎え役の男性がやってきた。サラリーマン風のきっちりした格好をした若い男性だ。王太子の世話役か、国王の側近だろうか――わたしはゼリックと一緒に深々と頭を下げる。
「嬉しい……! ありがとう、お兄様!」
「ケーキを食べ終わったら、一緒にお洋服を見ようね。本屋さんでもいいよ。リビーが好きなところに連れて行ってあげる」
わたしは思わずゼリックに抱きつく。なんだか俄然王都滞在が楽しみになった。
(……いや、違う違う)
わたしの目的は王太子! 王太子に気に入られて、妃候補になれる可能性を増やすことだ。ゼリックとのお出かけはあくまでオマケ。オマケではあるんだけど――正直言ってめちゃくちゃ魅力的だ。
王都に入ってから馬車に揺られること三十分、わたしたちは王宮に着いた。馬車から降りると、ゼリックは慣れた様子で城の入口に進む。
「ゼリック様、お待ちしておりました」
と、出迎え役の男性がやってきた。サラリーマン風のきっちりした格好をした若い男性だ。王太子の世話役か、国王の側近だろうか――わたしはゼリックと一緒に深々と頭を下げる。



