復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

「でも、お城ってすごく大きくて綺麗なんでしょう?」

「そうだよ。だけど、大きくなったら僕が同じぐらい綺麗なお家をリビーのために建ててあげるから大丈夫だよ」

(……だから! だから!)


 ゼリックの天然たらしっぷりがすごい。弱冠十歳で妹に対してこんな感じじゃ、恋人ができたときが大変だ。貴族の子息は幼いうちに結婚相手を決めてしまうというし、ゼリックも選定を急いだほうがいいんじゃなかろうか? いや、ゼリックに見合うお相手なんて、中々見つからない気がするけど……。


「リビーは今日、僕がいない間になにをしていたの?」

「え?」


 ゼリックからの質問に、わたしは思わずドキッとしてしまった。


(図書館に行っていたことはあまり言いたくないんだけど……)


 嘘をついたら、いつかどこかでボロが出る。もちろん、十歳のゼリックがわたしの復讐計画に気づいているとは思わないんだけど、念には念を入れなきゃいけない。わたしは意を決してニコリと微笑んだ。